当時、現場で何が起きていたのか。SNS(旧Twitter)や知恵袋、コミュニティ掲示板には、リアルタイムで凄まじい生々しい声が刻まれていました。現場取材と当時の投稿ログから浮かび上がるのは、純粋に応援したいファンが理不尽に排除され、組織的な買い占めが優先されてしまったという冷徹な実態です。
「正午から5時間リロードし続けて、指の感覚がなくなった」「認証メールが届いたのは深夜2時。アクセスしたら全商品在庫切れだった」という一般ユーザーの悲鳴の一方で、フリマアプリには開始わずか30分後からアクスタFest転売とネットの反応を象徴する出品がズラリと並びました。人気グループのトップメンバーのアクスタには、定価1,200円に対して1体1万5,000円以上の異常なプライスタグが付けられ、複数体セットで10万円を超える出品すら即座に取引成立していたのです。
「事務所はファンの熱意をBotの餌にしたのか」という批判が殺到した最大の摩擦点は、購入制限の甘さでした。1人あたりの購入上限が緩かったことに加え、アクセス集中時に人間を識別するセキュリティツール(reCAPTCHA等)の実装が不十分だったため、スクリプトを用いた自動巡回プログラムが一般ファンの手動アクセスを圧倒したのです。この現場の地獄絵図こそが、運営に「完全受注生産」という重い腰を上げさせた決定打でした。