ビジネスの現場では、外資系企業やIT業界を中心に「アポをコンファームする」「仕様のコンファームを取る」といったカタカナ語が広く定着しています。しかし、このカタカナ慣用表現の刷り込みこそが、英語スピーキングにおける最大の罠となっています。
大手グローバル企業で働く日本人ビジネスパーソン200名を対象にした社内アンケート調査や語学学習コミュニティの報告によると、「会議でconfirmと言ったつもりが相手に怪訝な顔をされた」「日程調整の場で単語が聞き取ってもらえなかった」という経験を持つ人は全体の64.5%に達しています。
ネット上の掲示板やSNSでも、「『カンファーム』と発音すべきか『コンファーム』と発音すべきか」という議論が頻繁に交わされています。しかし、音声学的な観点から言えば、どちらのカタカナ表記も英語の原音を正確に再現できていません。日本語の「オ」や「ア」をはっきりと口の形を作って発音してしまうと、英語圏のリスナーには第1音節に不自然なストレスがかかった異質な音として知覚されてしまいます。第1音節を「無駄な力を抜いたクッ/カッの中間音」として捉え直すことが、伝わる英語への第一歩です。