応援歌ファンの間で定期的に議論の的となるのが、丸佳浩 応援歌 原曲の存在を巡るネットの噂です。YouTubeのコメント欄やSNS上では、「巨人版の応援歌はある洋楽のフレーズに酷似しているのではないか」「昭和のアニメソングやゲーム音楽が元ネタなのではないか」といった推測が散見されます。
結論から申し上げると、カープ時代・巨人時代ともに丸佳浩選手の応援歌に公式な原曲は存在せず、完全なオリジナル楽曲です。応援団関係者の証言やプロ野球私設応援団の制作史を検証すると、読売ジャイアンツ応援団は新加入の目玉選手に対して、既存の流用曲ではなく、専任の作曲担当者がトランペットの音域やスタジアムの反響を計算し尽くした専用メロディを一から書き下ろしています。
では、なぜこれほどまでに「原曲があるのではないか」という噂が立ちやすいのでしょうか。背景には、2つの音楽的要因が存在します。
第1に、王道的なメロディ展開の親しみやすさです。巨人版の応援歌は、メジャースケール(長調)を基調とし、金管楽器が最も美しく響く音階移動と、日本人になじみ深いコード進行(いわゆるカノン進行や王道進行のエッセンス)を採用しています。これにより、初めて聴いた観客でも「どこかで聴いたことがあるような高揚感」を覚え、既存の有名楽曲と脳内で結びつきやすくなる心理的錯覚(既聴感・デジャブ)が生まれるのです。
第2に、過去の巨人応援歌における原曲流用の先例がファンの記憶に残っている点です。かつて巨人の応援歌では、クラシック音楽や民謡、海外のポップスを原曲としたヒッティングマーチが多数存在しました。その記憶を持つ往年のファンが「丸の曲にも何か原典があるはずだ」と邪推したことが、ネット上での噂の拡散に拍車をかけたと結論づけられます。