風邪に抗生物質が出ないのはなぜ?効かない理由と最新の医療常識

風邪に抗生物質が出ないのはなぜ?効かない理由と最新の医療常識

風邪に抗生物質が出ないのはなぜ?効かない理由と最新の医療常識に関する主要な事実を詳しくまとめました。詳細な解説をご覧ください。

ドラッグストアで「風邪がひどいので抗生物質を買いたい」と相談しても、薬剤師から断られた経験を持つ人は多いはずです。これには法制上・安全管理上の明確な理由があります。

抗生物質の多くは「医療用医薬品(処方箋医薬品)」に指定されており、医師の診断と処方箋なしには市販薬として購入することができません。市販の外用薬(軟膏など)に一部抗菌成分が含まれるものは存在しますが、内服薬の抗生物質をドラッグストアで自由に購入できるようにしてしまうと、自己判断による乱用が進み、耐性菌が爆発的に拡散する危険性があるためです。

さらに危険なのが、過去に処方されて余っていた抗生物質を「自己判断で再利用する」行為や、「症状が軽くなったから」と抗生物質を途中でやめてしまう行動です。

医師から溶連菌感染症などで抗生物質が処方された場合、指示された日数をきっちり飲み切ることが不可欠です。中途半端に服用を中断すると、体内に残った病原菌が生き残り、その抗生物質への耐性を獲得して再び増殖を始めます。結果として、病状がぶり返した際には最初の薬がまったく効かなくなり、より強力な薬剤への切り替えを余儀なくされます。「治ったように思えても、決められた処方期間は完服する」ことが鉄則です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。