絶頂期を誇ったPRIDEでしたが、2006年に週刊誌報道をきっかけとしてキー局のテレビ放映が突如打ち切りとなる激震に見舞われます。巨額の放映権収入を失ったDSEは経営の舵取りに苦慮し、2007年3月、米国の総合格闘技団体UFCの親会社であるZuffa(ズッファ)社への事業売却を決断しました。
この歴史的買収劇に伴い、榊原氏は「7年間の競業避止義務(格闘技ビジネスに関与しない契約)」を結び、事実上マット界から姿を消すことになります。のちにズッファ側がPRIDEを継続運営せず実質的に解体したことについて、榊原氏は各種インタビューで「梯子を外された無念さ」「日本の格闘技文化を守れなかった悔しさ」を吐露していました。
表舞台を去った後の空白期間、榊原氏はサッカーJリーグ・FC岐阜の運営支援や、沖縄でのリゾートホテル開発、エンタメ観光事業など多角的なビジネスを手がけながら、虎視眈々と反撃の機会を窺っていました。