民放キー局のバラエティ番組を流し見しているだけでは、「徳井健太を見かける機会が激減した」と感じるのは自然な反応です。しかし、興行関係者やデジタルメディア業界の間でこの認識を口にする者はいません。徳井はテレビから干されたのではなく、自らの意思と適性に基づいて主戦場をデジタル・文化人領域へと戦略的にシフトさせています。
現在、徳井のスケジュール表を埋め尽くしているのは、YouTubeなどの大型配信プラットフォーム、公営競技の公式アンバサダー、そして書籍執筆や雑誌・Web連載です。特にボートレース界において、徳井は単なるゲストタレントではなく「レース展開を論理的に言語化できる屈指の解説者」として確固たる地位を築きました。週末ごとに開催されるSG・G1レースの公式配信に連日登壇し、現場ファンからも厚い信頼を寄せられています。
また、アイドルカルチャーや芸人論を独自の視点で読み解く「考察系タレント」としての需要も急増しています。かつてバラエティ番組のひな壇で求められた「瞬間的な瞬発力と派手なリアクション」から、じっくりと事象の本質を突き詰める「長尺の言論空間」へと活動の軸足を移した結果、熱狂的な支持層を獲得することに成功しました。