店内の特設コーナーでひときわ目を引くのは、今年新たにブレイクした地元の新鋭グルメだ。かつては仙台土産の代表格といえば定番の笹かまぼこや牛タン加工品が主流だった。だが今、棚の最前線を占拠しているのは、三陸産の希少なカキを低温調理で旨味を閉じ込めたクラフト缶詰や、職人が一つひとつ手造りする発酵バター仕立てのずんだパイである。
入荷即日完売が続く人気商品も珍しくない。仕入れを担当するバイヤーは「地元の若い生産者たちが伝統に新しい感性を掛け合わせた商品が、首都圏の若い世代に刺さっている」と語る。歴史ある食文化にモダンなテイストを加えた新たな波が、ここから確実に広がっている。