初見では読み解くのが難しい社名ですが、波自加彌神社の読み方は「はじかみじんじゃ」です。「はじかみ」とは、古語で生姜(しょうが)や山椒(さんしょう)など、口に含んだ際に辛みや香気が弾ける植物全般を指す言葉。平安時代の辞書『和名類聚抄』にも記されている、日本の食文化史を象徴する古語の一つです。
神社が鎮座するのは石川県金沢市北東部の丘陵地帯。主祭神には食膳の守護神である波自加彌神(はじかみのかみ)、そして延命長寿の象徴として300歳以上の長寿を誇った伝説を持つ武内宿禰(たけのうちのすくね)の二柱を祀っています。料理の上達はもちろん、生姜が古来より生薬として重宝されてきたことから、無病息災・健康長寿・厄除けの強力な神徳があると信じられてきました。
神社情報ポータルサイト「ホトカミ」の参拝記録が800件超、投稿写真が1,200枚以上に達していることからも、単なる地方の古社にとどまらず、全国規模で篤い信仰を集めている実態が裏付けられています。