巨大医療法人の創業者が高齢を迎えた際、世間が最も関心を寄せるのが「事業承継」と「後継者争い」です。高須クリニックに関しても、「メディア露出の多い三男がすべてを継ぐのではないか」「一族内での主導権争いがあるのではないか」といった憶測が長年飛び交ってきました。しかし、実態はそうした世俗的な争いとは一線を画しています。
高須克弥氏には3人の息子がおり、全員が医学部を卒業した優秀な医師です。長男の高須力弥氏は皮膚科・美容皮膚科領域で手腕を振るい、次男の高須久弥氏は外科系医師として確固たるキャリアを歩んでいます。そして、YouTube等で圧倒的な知名度と親しみやすい人柄で知られる三男の高須幹弥氏は、高須クリニック名古屋院の院長として地域医療と美容医療の最前線に立っています。
高須クリニックの事業承継は、誰かひとりに権力と資産を集中させる「ピラミッド型」ではありません。各院の経営責任と医療方針を各息子が独立して担う「連邦国家型」の分散体制をすでに構築しています。三男の幹弥氏自身も動画内で度々語っているように、「父の後継者としてグループ全体を牛耳るつもりはない。自分は名古屋院の患者と向き合う」という姿勢を明確にしています。これにより、同族経営にありがちな骨肉の遺産相続トラブルを構造的に予防しているのです。