本シリーズを語る上で欠かせない存在が、視聴者から「山さん」の愛称で親しまれる伝説の漁師、山本秀勝氏だ。長年、型遅れの小さなソナーと愛艇「第31勝新丸」を駆り、仕掛けのトラブルや相次ぐバラシに苦しみながらも、決して海を諦めない泥臭い生き様でお茶の間の涙を誘ってきた。
山本氏の現在は、年齢による体力の衰えと戦いながらも、現役漁師として今なお海に出続けている。近年では息子の剛史氏や一洋氏といった次世代の漁師たちも一本釣りの世界で奮闘しており、親子二代にわたる技術と精神の継承が新たなドラマを生み出している。道具の故障や燃料費の高騰に頭を悩ませつつも、仕掛けに工夫を重ねて獲物を待つ山本氏の背中には、職人としての誇りと家族を支え続ける無言の意地が滲み出ている。