城下町から少し足を延ばした今田(こんだ)地区には、800年の歴史を誇る「丹波立杭焼(たんばたちくいやき)」の窯元が集結している。日本六古窯の一つに数えられるこの産地では、赤土の風合いを生かした素朴でありながらモダンな器が生み出されている。
斜面に沿って作られた伝統的な登り窯が立ち並ぶ集落を歩き、自分だけのお気に入りを探す時間は格別だ。最近では作陶体験だけでなく、窯元が営むカフェで実際の器を使いながら淹れたての珈琲を楽しむスタイルが定着している。手仕事の温もりに触れる体験は、旅の記憶をより深いものにしてくれる。