2021年8月15日、大阪城ホールで開催された『白間美瑠 卒業コンサート ~ボンボンボンでやんす~』。満員の観客が見守る中、彼女は11年間背負い続けたアイドルとしての看板を静かに下ろしました。山本彩や渡辺美優紀といった巨大な支柱が次々とグループを去る中、彼女は「最後の1期生」としてNMB48の看板を背負い続けてきました。ファンが最も知りたい「なぜあのタイミングで卒業を決断したのか」という問いに対し、彼女自身の言葉と当時のグループ状況から明確な理由が浮かび上がります。
卒業発表の際、白間は「やり切った」という感情が心を満たしたことを素直に告白しています。1期生として加入した当初は泣き虫で妹キャラだった少女が、盟友たちが去るごとにキャプテンシーと自覚を芽生えさせ、背中で後輩を牽引する絶対的センターへと成長を遂げました。当時のインタビューにおいて彼女は、「後輩たちが頼もしく育ち、自分が支える側から、今度は後輩たちが作る新しいNMB48を見届けられる安心感を得た」と語っています。
同時に、守られた劇場のステージを飛び出し、「一人のアーティスト・表現者としてどれだけ通用するのか試したい」という強い飢餓感がありました。10代のすべてをグループに捧げ、20代半ばを迎えるにあたり、エンターテインメントの荒波へ単身飛び込む決断を下したことは、妥協や燃え尽きではなく、明確な自己変革への渇望だったのです。