ネット上では「自分の話ばかりする人は全員サイコパスや自己愛性障害だ」といった過激な論調も散見されますが、社会学や対人コミュニケーション理論の視座から見ると、一概に悪意ばかりとは言えません。
社会言語学では、会話への応答パターンを「シフト・レスポンス(話題を自分に引き寄せる反応)」と「サポート・レスポンス(相手の話題を深掘りする反応)」に分類します。親しみを示そうとして「私も同じ経験があるよ」と返答することは、当人にとっては「共感と連帯の表明」のつもりであっても、結果的にシフト・レスポンス過多となり、相手からは「会話を奪われた」と受け取られてしまう構造的ギャップが存在します。
重要なのは、相手が「悪意をもってマウンティングしているのか」、それとも「不器用なコミュニケーションの結果として空回りしているのか」を冷静に選別することです。前者は容赦なく距離を置くべき対象ですが、後者であれば境界線をこちらから引くことで、無用なトラブルを防ぐことが可能です。