持ち手の表面がひび割れ、粉のように剥がれ落ちる現象は、合成皮革に使われるポリウレタン樹脂が空気中の水分と反応して起こる「加水分解」が主因です。製造から約3年前後で進行し、どれほど丁寧に扱っていても防ぐことは困難です。しかし、この状態からでもバッグ持ち手ボロボロ修理を美しく成功させる裏ワザが存在します。
最大の秘訣は、「中途半端に残った合皮カスを完全に除去してから施工すること」です。剥がれかけのコーティングの上からシールやテープを貼っても、土台ごと剥離してしまいます。布テープやガムテープを一度持ち手全体にしっかりと押し当て、劣化して浮き上がった表面をペリペリと全て引き剥がします。芯材の基布(ポリエステルやコットンの繊維)だけが露出したフラットな状態を作ることが、合皮バッグ持ち手剥がれ対策における最も重要な下準備です。
下地を整えた上で、後述する100均の補修シートを巻き付けるか、あるいは専用カバーを被せることで、新品時と遜色のない手触りと耐久性が手に入ります。見た目の違和感を最小限に抑えつつ、服を汚す心配をゼロにするこのアプローチは、多くのDIY愛好家の間で定番の再生テクニックとして支持されています。