失敗ゼロのシャトーブリアン焼き方|フライパンで極上レアを作る火入れ術

失敗ゼロのシャトーブリアン焼き方|フライパンで極上レアを作る火入れ術

失敗ゼロのシャトーブリアン焼き方|フライパンで極上レアを作る火入れ術にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

シャトーブリアンを調理する際、最も目指すべき理想の仕上がりは「レア」から「ミディアムレア」、フランス料理でいう「セニャン(saignant)」から「ロゼ(rosé)」の状態です。このとき、肉の内部ではタンパク質の変性が極めてデリケートに進行しています。

食肉の主成分であるミオシンは約50℃から変性を始め、旨味と食感を向上させます。一方で、肉を硬く縮こまらせるアクチンは約65.5℃で変性します。つまり、中心温度の目安を54℃〜56℃の範囲に収めることができれば、アクチンを変性させず、肉汁を抱え込んだまま最も柔らかい状態で口に運ぶことができます。厚みのあるシャトーブリアンをフライパンで焼く際の火入れ時間と休ませ時間の基準データをまとめました。

肉の厚み(目安)加熱時間の目安(弱中火)アルミホイル余熱時間中心温度と仕上がり状態約2.5cm〜3.0cm
(標準的なカット)片面:約1分30秒
裏面:約1分20秒
側面:各15秒二重ホイルで約5分静置約52〜54℃
シルキーな極上レア。赤身の鮮やかさと滑らかさが際立つ。約3.5cm〜4.5cm
(名店級の厚切り)片面:約2分
裏面:約1分45秒
側面:各20秒二重ホイルで約7〜8分静置約54〜56℃
均一なロゼ色。噛み締めた瞬間に透明な肉汁が溢れ出すベストバランス。約5.0cm以上
(ブロック・トゥルヌド)表面各面:約2分ずつ
※バターのアロゼを複数回実施二重ホイル+タオルで包み約10分静置約55〜57℃
厚切りならではの弾力と口溶け。余熱管理が仕上がりを左右する。

一般的な家庭料理では「フライパンの上に乗せている時間」ばかりが注目されますが、厚切りステーキの火入れにおいて熱の半分は「フライパンから降ろした後の余熱」で伝わります。この時間感覚を頭に叩き込むことが、名店級の仕上がりを手に入れる第一歩となります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。