ふたりの関係性を語るうえで欠かせないのが、互いの危機的状況を救い合った絆だ。かつて西田の原因不明の体調不良やスランプに陥った時期、食事面や精神面で彼を支え抜いたのは古賀だった。一方で、代表主将としての重責に押しつぶされそうになった古賀の心を解きほぐしたのは、西田の屈託のない笑顔とポジティブな言葉だったという。
勝利と敗北が日常隣り合わせの世界で、二人が作った「家」は唯一、アスリートの鎧を脱げる聖域となった。スポットライトが当たるアリーナから一歩離れれば、他愛もない会話で笑い合う等身大の夫婦。このメリハリこそが、両者が世界最高峰の舞台でパフォーマンスを発揮し続けられた最大の秘訣と言える。