瀬戸内海を一望する標高200メートルの高台。そこに設置された「スカイサイクル」に乗った瞬間、誰もが己の選択を後悔する。頼りない2人乗り自転車。安全装置は気休め程度のシートベルト一本。眼下に広がるのは断崖絶壁と絶景、そして吹き抜ける強烈な潮風だ。この「世界一恐ろしいペダル式アトラクション」として世界中で話題を呼んだ体験価値こそが、現代における最強の集客フックとなっている。
TikTokやYouTubeでの動画再生数は累計で数億回を突破した。CGも高度なテクノロジーも要らない。「漕ぎ手が本気で恐怖に引きつるリアルな顔」と「瀬戸大橋の圧倒的な美しさ」が交互に映し出される映像は、アルゴリズムに乗って国境を越えた。広告宣伝費を膨大に投じることなく、世界中の旅行者が「人生で一度は挑戦したいリスト」にこの場所を書き加えている。