自ら作品を手掛けるクリエイターが増加する中、具体的なドリームコアの作り方にも一定のセオリーが確立されています。静止画の加工だけでなく、サウンドデザインを含めた総合的な空間演出が作品の没入感を決定づけます。
画像制作においては、まず日常の何気ない風景を意図的にLo-Fi化することから始まります。スマートフォンの編集アプリやPhotoshopを用い、以下のステップを踏むのが定石です。
1. 彩度とコントラストの極端な調整:青空や芝生を現実離れした鮮やかさに引き上げるか、逆に白飛び寸前まで露出を上げる。
2. ブラーと色収差の付加:ピントをわずかにぼかし、輪郭に赤や青のズレ(色収差)を加えることで、古いレンズで撮影したような歪みを再現。
3. シュールな異物の配置:フリー素材のクリップアート、目、翼、ドア、あるいは「Everything is fine(すべて順調です)」といった不穏な明朝体・ピクセルフォントのメッセージを合成する。
さらに世界観を完成させるのがドリームコア特有の音楽・BGMです。Vaporwave(ヴェイパーウェイヴ)の流れを汲むスローダウン&リバーブ(曲の速度を落とし、深い残響をかける手法)や、オルゴール、壊れかけのカセットテープから流れるようなピアノの旋律が多用されます。くぐもった音響効果が耳元で鳴ることで、鑑賞者はまるで羊水の中に漂っているような、あるいは微熱の夢の中に閉じ込められたような錯覚を覚えます。