政治シーンにおいて最も激しい火花が散ったのが、いわゆる郵政解散だった。当時の内閣総理大臣・小泉純一郎は、「自民党をぶっ壊す」というスローガンを掲げ、自民党内の反対派をも容赦なく切り捨てる強硬な姿勢を貫いた。参議院本会議で郵政民営化関連法案が否決された直後、小泉は迷うことなく衆議院を解散。候補者を次々と刺客として擁立し、政局を極限までエンターテインメント化した。
自由民主党が圧勝を収めたこの選挙戦は、日本の政局報道のあり方を根底から塗り替えた。後に制作された数々の政治ドキュメンタリーでも描かれているように、政治家とメディアの関係性が変容した瞬間だった。個人のカリスマ性とシンプルなメッセージングが世論を爆発的に動かすことを、強烈なリアリティとともに世界に示した。