「落慶」は「らっけい」と読みます。文字を分解すると、「落」は建物の完成や事業の結び(落成の落)を意味し、「慶」はめでたい事柄を祝う慶事を表します。つまり、寺社仏閣などの建造物が無事に完成したことを盛大に祝う意味を持っています。
寺院で行われる一連の儀式は「落慶法要(らっけいほうよう)」や「落慶慶讃法要(らっけいきょうさんほうよう)」、あるいは式典部分を指して「落慶式(らっけいしき)」と呼ばれます。これは単なる建物の引き渡し記念パーティーではありません。再建された本堂や仏塔に本尊を迎え入れ、仏像や仏具に魂を宿す「開眼供養(かいげんくよう)」などを併せて執り行い、建物に宗教的な命を吹き込む極めて神聖な儀礼です。
本堂の建立や大規模修繕事業は、数十年から数百年に一度という稀有な大事業。寺院関係者や檀信徒にとって、先祖から受け継いだ信仰の拠点を次世代へ繋ぐ歴史的な節目となります。