1994年のスタート以来、フジテレビ系列で日曜の朝を彩り続けている『はやく起きた朝は…』(前身番組を含む)。この番組で共演する磯野貴理子、森尾由美とのトリオは、もはや日本のテレビ史に残る奇跡的なアンサンブルと呼んで差し支えない。台本のないフリートーク番組でありながら、30年以上の長きにわたり視聴者を惹きつけてやまない理由はどこにあるのか。
それは、お互いの人生の浮き沈みをすべて包み隠さず分かち合ってきた「共犯関係」のようなシスターフッドだ。結婚、出産、離婚、子育ての苦悩、そして親の介護や自身の老い。彼女たちが交わす飾らないおしゃべりは、単なる雑談ではなく、同じ時代を生きる女性たちの生活実感そのものを映し出す鏡となっている。松居がふいに見せる感情の揺らぎを、磯野がユーモアで包み、森尾が穏やかな微笑みで受け止める。その掛け替えのない呼吸は、作られた演出では決して生み出せない。