二年坂から一歩奥まった路地(露地)へ足を踏み入れると、大通りの喧騒が嘘のように遠のく。石塀小路へと続く細道や、文豪が密かに筆を走らせた町家を改装した喫茶空間など、東山には探索する価値のある隠れ家が無数に潜んでいる。
近隣の霊山護国神社周辺には、幕末の風雲児・坂本龍馬をはじめとする志士たちの墓所がひっそりと佇む。激動の幕末期、龍馬や中岡慎太郎らが駆け抜けた東山の坂道。歴史の大きなうねりと、今も軒先で揺れるのれんの静寂が、わずか数メートルの距離感で交錯している点にこそ、このエリアの尽きない魅力がある。