今、私たちが見上げている月は、単なる観賞の対象から人類が再び降り立つ「新天地」へと変貌を遂げつつある。NASA(アメリカ航空宇宙局)が主導する「アルテミス計画」は、半世紀ぶりに人類を月面に送り届ける壮大な国際プロジェクトだ。
この歴史的な挑戦には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も深く関わっている。日本人宇宙飛行士による月面着陸や、過酷な環境を走破する有人与圧ローバの開発など、日本の技術力は月探査の根幹を支えている。冷たく輝くコールドムーンのクレーターの奥底には、遠くない未来に人類が築く月面基地の足音が確かに近づいているのだ。