臨床現場では従来の「WISC-IV(第4版)」からWISC-V最新版への移行が定着しています。これから受検を検討する場合、改訂による構造の変化を把握しておくことが大切です。
もっとも大きなWISC-IVとの違いは、能力を分類する主要指標が従来の4指標から「5指標」へと再編された点にあります。
WISC-IVでは「知覚推理指標(PRI)」として一括りにされていた視覚的・空間的な推論能力が、WISC-Vでは「視空間指標(VSI)」と「流動性推理指標(FRI)」の2つに独立しました。これにより、図形を正確に把握する力と、未知の法則性を見出す論理的思考力が明確に区別して評価できるようになっています。
また、近年の教育現場で関心が高まっているギフテッド判定や特異な才能(2E:二重に特別な支援を要する状態)の見極めにおいても、細分化された指標によって、特定分野に突出した才能と苦手分野のギャップをより正確に拾い上げることが可能になりました。