家電製品の内部には緻密な電子回路が張り巡らされている。しかし経年劣化や湿気、あるいは内部結露によって絶縁体が傷むと、本来流れるべきではない外郭フレームへと漏電が発生する。この恐怖を回避する柱となるのが、実効性のある感電・漏電防止対策に他ならない。
日本電気協会や経済産業省が策定する技術基準では、特に水回りでの接地義務が明確に定められている。水や汗で皮膚が湿っている状態では、人間の体内抵抗は通常時の数十分の一にまで激減する。もしこの状態で漏電した電子レンジや洗濯機に触れれば、電流は一瞬で心臓を駆け抜け、致死的な衝撃を与える。アース線は単なる付属品ではなく、住人の命を直下で守る安全装置なのだ。