羽月選手の原点は、鹿児島の名門・神村学園高等部にあります。宮崎県出身の羽月選手は、神村学園で1年秋からレギュラーを獲得し、俊足巧打の内野手として頭角を現しました。甲子園の舞台でも泥だらけになりながら縦横無尽に走り回る姿は、当時からスカウト陣の注目を集めていました。
2018年のドラフト会議で広島東洋カープから7位指名を受けた際、上位指名のような派手なスポットライトはありませんでした。ドラフト指名直後の会見で見せた「誰よりも早く一軍に上がって、走りで球場を沸かせたい」という決意は、プロ入り後のプレイスタイルそのものに直結しています。
そのファイティングスピリットを物語るのが、打席に入る際の「登場曲」です。これまで羽月選手は、WANIMAやウルフルズ、湘南乃風といった魂を奮い立たせる力強いビートと前向きなメッセージ性を持つ楽曲を選曲してきました。マツダスタジアムの大歓声とともに流れるアップテンポなリズムは、ファンの手拍子を巻き込み、スタジアム全体に「何かが起きる」という期待感を充満させます。自分の感情を高めると同時にファンの熱量をベンチに引き込むセルフプロデュース力も、羽月選手の際立った才能の一つです。