冬の百貨店や料亭を賑わす「松葉ガニ」や「越前ガニ」といった最高級ブランドと、紅ズワイガニの関係性を整理しておくことは、カニ選びの失敗を防ぐ上で不可欠です。
結論として、松葉ガニや越前ガニはすべて「本ズワイガニ」の地域ブランド名です。山陰地方(京都、兵庫、鳥取、島根)で水揚げされたオスの本ズワイガニを「松葉ガニ」、福井県で水揚げされたものを「越前ガニ」、石川県では「加能ガニ」と呼び、それぞれ産地を証明するタグが取り付けられます。これらは漁獲枠の厳格な制限、熟練の目利きによる選別を経て出荷されるため、1杯数万円というプレミアム価格で取引されます。
一方、紅ズワイガニにも近年高い評価を確立した名門ブランドが存在します。代表格が兵庫県香住港で水揚げされる香住ガニの特徴と評判です。香住港は近畿圏で唯一紅ズワイガニの漁獲が許可されている港であり、日帰り操業による抜群の鮮度管理と、徹底した選別体制を敷いています。市場関係者の間でも「極上の香住ガニは並の本ズワイガニを完全に凌ぐ」と評されるほど、芳醇な甘みとみずみずしい食感で全国の美食家を魅了しています。