クリアな発音と抜けの良い高音を作るには、顔の筋肉や口腔内の柔軟性が不可欠です。口周りや舌の根元(舌根)に力みがあると、音が口の外へ抜け出せず、喉の奥で詰まったような窮屈な声になってしまいます。
まずは表情筋ほぐしやり方として、顔全体を中央にギュッと縮める「すぼめ運動」と、目と口を大きく開く「パッ運動」を交互に行います。さらに、頬の筋肉(大頬骨筋など)を両手で軽く持ち上げながら「あ・え・い・お・う」の口の形を作ることで、口角を引き上げる感覚を掴みやすくなります。口角が上がると軟口蓋(上あごの奥の柔らかい部分)が引き上がり、共鳴空間が一気に広がります。
あわせて実践したいのが舌筋ストレッチ方法です。舌を思い切り前に突き出して5秒キープし、次に舌先で上下左右の唇を外側からなぞるように大きく回します。舌の緊張が解けると舌根が喉を塞ぐ現象を防げるため、これが結果として高音を出しやすくするストレッチとして絶大な効果を発揮します。