猫の恩返しムタさんの本名と正体!耳をすませばとの関係を徹底解剖

猫の恩返しムタさんの本名と正体!耳をすませばとの関係を徹底解剖

猫の恩返しムタさんの本名と正体!耳をすませばとの関係を徹底解剖の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

物語の後半、猫王の城で繰り広げられるクライマックスは、ムタさんの魅力が凝縮された名場面の連続です。

猫王の宮殿でハルをもてなすために用意された巨大なデザートの山。警戒を促すバロンをよそに、ムタさんは欲望を抑えきれずに巨大なゼリーの器へとダイブします。その結果、ゼリーの中にすっぽりと埋まり、窒息死寸前の仮死状態に陥ってしまうという痛恨の失態を演じます。国家の歴史に名を残す凶悪犯でありながら、好物を前にすると理性を完全に失ってしまう愛嬌は、観客の爆笑を誘いました。

しかし、物語が真の危機を迎えたとき、彼の本領が発揮されます。仮死状態から劇的な復活を遂げたムタさんは、迷宮の塔を駆け上がり、崩壊する猫の国から脱出を図るハルを全力でサポートします。その道中で放たれる飾らないセリフの数々は、思春期特有の迷いを抱えていたハルの心に深く突き刺さりました。

「オレはムタだ!勝手な名前で呼ぶんじゃねえ!」
世間が押し付ける肩書やレッテル(ブタ、大罪人ルナルド・ムーン)を跳ね除け、自分はあくまで自分であると宣言するこの言葉は、作品全体のテーマである「自分を見失わないこと」を最も端的に体現しています。

そして迎えるラストシーン。現実世界へと無事帰還を果たしたハルの前で、役目を終えた猫の事務所の面々は別れのときを迎えます。未練や感傷を長引かせることなく、爽やかに、しかし確かな信頼を残して、ムタさんはトトの背に乗り、バロンと共に風の中へと飛び去っていきました。あの潔い引き際こそが、大人としてのムタさんの美学を完成させています。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。