大阪のベッドタウンとして発展してきた豊中市。千里ニュータウンをはじめとする閑静な住宅街には、長年この地に暮らす高齢者世帯が数多く存在する。犯罪グループはまさにこの「静かな暮らし」の隙間を執拗に突いてくる。実家から離れて暮らす子ども世代との日常的なコミュニケーションの希薄さが、AI詐欺の格好の温床となっているのだ。
近隣住民との付き合いが減り、家庭内で孤立しがちな環境が、詐欺師たちに時間的な猶予を与えてしまう。不審な電話がかかってきても、誰にも相談できずにパニックに陥り、指示通りにATMへ走ってしまうケースが後を絶たない。