セカンドの守備において、なぜグローブの型付けがプレーの質を根底から変えてしまうのでしょうか。その理由は、二塁手特有の「捕球から送球までのタイムラグの極小化」にあります。セカンドは一塁への距離が短い反面、逆シングルでの捕球やピボットプレーなど、捕球直後にボールを持ち替えるスピードが全ポジション中最も求められます。
ここで注目されるのがセカンド用グローブ型付けにおける当て捕りの技術です。ボールをグローブで深く「掴む」のではなく、手のひらの捕球面で「受け止め」、グラブを閉じる反動と右手の連動でボールを瞬時に右手へ移します。この動作を成立させるためには、セカンドグローブのポケット浅めな作り方を正しく理解しなければなりません。
セカンド用グラブでおすすめのポケット位置は、人差し指の付け根直下から手のひら中央(ウエブ下よりやや下)です。ここに浅く広いポケットを作ることで、ボールがグラブの奥に入り込まず、内野手用グラブにおける素早い握り替えのコツである「手首の返しと右手の引き込み」が淀みなく連動します。ポケットの位置が数センチ深すぎるだけで、握り替えにかかる時間は0.05〜0.1秒遅延し、プロやアマチュアのトップレベルではこれがセーフとアウトの境界線となります。