笹川良一氏の「実質的な後継者」として最も広く認知されているのが、三男の笹川陽平氏です。陽平氏は明治大学政治経済学部を卒業後、ビジネスの現場を経て日本船舶振興会に入職。2005年からは日本財団会長を務め、国内最大の公益財団のトップとして舵を取り続けています。
陽平氏の功績として国際的に極めて高く評価されているのが、WHOハンセン病制圧特別大使としての活動です。世界各地の僻地や感染地域に自ら足を運び、差別の撤廃と医療アクセスの向上に人生を捧げてきました。単なる資金援助にとどまらず、国家元首クラスとのトップ外交を通じて人道支援を推進する姿勢は、国際社会でも唯一無二のリーダーシップとして認知されています。
国内においても、子ども食堂の支援、災害復興支援、海洋資源の保全、さらには笹川平和財団を通じた国際関係の安定化など、時代のニーズに即したソーシャルイノベーションを主導。父・良一氏の掲げた「世界は一家、人類みな兄弟」という理念を、極めて合理的かつグローバルな人道支援モデルへと昇華させた立役者といえます。