SNS上のコミュニティや知恵袋、音楽ファンの議論を検証すると、呼称に対するユーザーの捉え方には明確な肌感覚の違いが見受けられます。
「チケット代が1万円を超えるドーム規模の公演は、演出が緻密すぎて『ライブ』というより巨大なエンタメショーとしての『コンサート』を観に行った感覚になる」「狭いライブハウスでドリンク代を払って足を踏み入れた瞬間は、間違いなく『ライブ』の現場に来たと実感する」といった声が数多く寄せられています。ファンの間では、座席の有無やステージとの距離感、演出の作り込み度合いによって自然と言葉が使い分けられています。
音楽業界の興行データからもこの傾向は裏付けられています。一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)のライブ市場調査データによると、国内のライブ・エンタテインメント市場規模は力強い成長を維持しており、2024年から2026年にかけてスタジアム・ドーム規模のメガ公演と、Zeppをはじめとする大型ライブハウス公演の双方が活況を呈しています。興行関係者の証言によると、プロモーション段階で「コンサート」と銘打つか「ライブ」と打ち出すかは、ターゲット層の年齢層や求める体験価値(着席鑑賞か、スタンディングで騒ぐ体験か)に応じて緻密に選定されています。