新庄駅での滞在時間を豊かにする最大の要素が、最上地域ならではの個性的な食文化です。改札を出て徒歩数分のエリアには、地元住民に長年愛され続ける名店が点在しています。
その筆頭が、全国的な知名度を誇る新庄名物「とりもつラーメン」です。鶏ガラベースのすっきりとした醤油スープに、丁寧に下処理された鶏のレバー、ハツ、砂肝、キンカン(未熟卵)などのモツ煮込みが豪快にトッピングされています。かつて養鶏が盛んだった新庄で「祝い事の際に出す特別な一杯」として定着した歴史を持ちます。駅西口から徒歩圏内にある「一茶庵 支店」や「末広」などでは、芳醇な出汁の香りとモツのコリコリとした歯ごたえが絶妙に調和した一杯を堪能できます。
駅構内で手軽に山形グルメを味わいたい旅行者には、名物駅弁の確保が外せません。新庄駅構内の売店や「もがみ物産館」では、山形県産米「つや姫」や「はえぬき」の上に甘辛く煮詰めた山形牛・米沢牛を敷き詰めた名物「牛肉どまん中」をはじめとする牛肉駅弁シリーズが定番の人気を誇ります。さらに、山形県最上地方特有の「山菜弁当」や「とりめし」など、滋味深いローカル弁当も根強い支持を集めています。
ただし、駅弁の入荷数には限りがあり、夕方の新幹線上りピーク時には人気銘柄が完売しているケースも珍しくありません。東京方面への帰路に駅弁を楽しみたい場合は、到着時または乗車1〜2時間前までに取り置きや購入を済ませておくのが確実です。