単なる噂話にとどまらず、なぜこれほど強烈に「ブサイク」というパブリックイメージが形成されてしまったのか。そこには当時の過酷なテレビ露出環境とメディア状況が深く関わっています。
最大の要因は、全盛期の狂気的なスケジュールによるコンディションの悪化でした。シングル曲のミリオンセラー連発、歌番組やバラエティの掛け持ち、連日の握手会や劇場公演によって、主力メンバーの多くが極度の睡眠不足や激痩せ・肌荒れに苦しんでいました。当時は現在のようなスマートフォンの美肌補正フィルターも存在せず、高精細化が進むハイビジョンテレビに映し出された「疲労困憊のリアルな肌質」が、容赦なく批評の対象となったのです。
さらに拍車をかけたのが、バラエティ番組における体当たり企画でした。寝起きドッキリや激辛チャレンジ、粉まみれのリアクション芸など、従来のアイドルが避けてきた領域に果敢に挑んだ結果、AKB48のすっぴん無加工写真や不意打ちの変顔シーンがキャプチャ画像としてネット上に大量流出しました。アイドルらしからぬ無防備な瞬間ばかりを切り取られ、ビジュアルを嘲笑するネットカルチャーの格好の餌食になってしまった経緯があります。