適合するリッドを手に入れても、装着手順を誤ると液漏れのリスクが跳ね上がります。現場のバリスタや包装資材のプロが実践している、物理的にこぼれにくくする2大テクニックを押さえておきましょう。
第一の秘訣は、「紙コップの貼り合わせ目(シーム)と飲み口の位置をずらす」ことです。紙コップの側面には、紙同士を圧着した垂直方向の継ぎ目があります。この継ぎ目部分は紙が二重になっており、フチ部分にわずかな段差が生じます。この段差の真上にリッドの飲み口スリットを配置してしまうと、密着度が落ちて隙間ができ、口をつけた瞬間に横漏れしやすくなります。飲み口は必ず継ぎ目の反対側、あるいは90度ずらした位置にセットするのが鉄則です。
第二のポイントは装着の加圧方法です。片側だけを無理に押し込むとコップのフチが歪み、密着不良を起こします。親指と人差し指を両サイドに当て、時計回りに縁をなぞるように「カチッ」と全周がはまる音を確認しながら均等に圧力をかけていきます。
また、リッドの飲み口の開け方にも種類があります。一般的なフラップ式(爪で持ち上げて固定するタイプ)は、引き上げた蓋の突起をリッド中央の窪みにしっかり押し込んでロックしないと、飲用中に蓋が戻り鼻に当たって中身が跳ねます。押し込みタイプ(飲み口を内側にペコッと折り込むタイプ)は、中に入り込んだプラスチック片が液流を乱さないよう、奥までしっかり倒しきることがポイントです。