2021年4月、フリーアナウンサーの夏目三久との電撃結婚が発表された際、ネット上では「ゲッターズ飯田が結婚を予言していた」「占いがドンピシャで当たった」と大きな話題になりました。過去の出演番組で「40代半ばから後半にかけて家庭運が動く」「長年近くにいた理解者と結ばれる可能性がある」といった趣旨の鑑定がなされていたためです。
しかし、この「的中劇」の裏側を論理的に検証すると、認知科学でいうバーナム効果(誰にでも当てはまる曖昧な表現を自分専用だと信じ込む現象)と生存者バイアスの産物であることが明確になります。
第一に、40代独身男性に対して「数年以内に結婚の転機がある」という予測を立てること自体、統計学的なライフイベント予測の範疇を出ません。第二に、占い師は毎年無数の芸能人に対して多種多様な予言を投げており、外れた数百の予測は忘れ去られ、偶発的に時期が重なった数件だけが「大予言的中」としてメディアで大々的に切り取られる構造があります。
有吉弘行自身もラジオ『サンドリ』でこの件について触れられた際、周囲の「当たった」という騒ぎを一蹴しています。2011年スタートの『マツコ&有吉の怒り新党』での共演から10年の歳月をかけ、お互いの信頼関係を丁寧に構築した末の個人的な決断を、薄っぺらな「運勢の巡り合わせ」に矮小化されることへの違和感を隠しませんでした。