Q1:潰した直後に血がなかなか止まらない場合はどうすればいいですか?
A1:慌ててティッシュで何度も傷口を擦ったり拭ったりするのは厳禁です。清潔なガーゼを患部に平らに当て、人差し指の腹を使って垂直方向に均一な力で3分間動かさずに圧迫(圧迫止血)を続けてください。それでも毛細血管からの出血が止まらない場合は、薄い氷嚢や保冷剤をガーゼ越しに当てて血管を収縮させます。10分以上拍動性の出血が続く場合は、皮下動脈枝の損傷が疑われるため皮膚科を受診してください。
Q2:芯(白や黄色の塊)が毛穴に残っているように見えます。もう一度押し出すべきですか?
A2:絶対に押し出してはいけません。見えている白い物質は、角栓の残りではなく、創傷を修復するために集まった白血球や変性したフィブリン(壊死組織)であるケースが多々あります。これ以上物理的な圧力を加えると、真皮の深層組織が不可逆的に断裂し、ほぼ確実にクレーター状の陥没瘢痕へと進行します。残存物は生体のマクロファージが数日かけて貪食・分解するため、触れずに抗菌軟膏で保護してください。
Q3:潰した後にできたかさぶたは、いつ剥がしていいですか?
A3:人為的に剥がす行為は完全に禁忌です。かさぶた(痂皮)は、下部で進行している表皮幹細胞の遊走と基底膜の再構築を守る「天然の生体被覆材」です。自然にぽろりと脱落するまで絶対に指で剥がしてはいけません。無理に剥がすと新生された未熟な細胞層が引き剥がされ、毛細血管の再破綻による炎症後色素沈着(PIH)を招き、赤みや茶色いシミが数か月にわたり皮膚に固定化されます。