プーチン氏は私生活を徹底的に秘匿することで知られていますが、近年その家族関係と後継者レースが密接に絡み合っています。
表舞台に姿を現し始めた「2人の愛娘」
元妻リュドミラ・プーチナ氏との間には2人の公認の娘がいます。 長女のマリア・ヴォロンツォワ氏(1985年生)は小児内分泌学の専門医であり、ロシアのバイオテクノロジー国家プロジェクトを主導。次女のカテリーナ・チホノワ氏(1986年生)は元アクロバティック・ロックンロールダンサーで、現在はモスクワ大学の人工知能・科学技術複合施設の幹部を務めています。近年、国際経済フォーラム等で公に登壇する機会が増加しており、将来的な政界進出や一族の権益保護を視野に入れた動きとして注視されています。
【プロの結論】ポスト・プーチンを争う有力後継者候補の構図
プーチン氏が70代半ばを迎えるなか、独裁体制における最大のアキレス腱は「後継者問題」です。現時点で有力視されているのは以下の人物たちです。
- ドミトリー・パトルシェフ副首相:プーチン最側近の重鎮ニコライ・パトルシェフの長男。シロヴィキ(治安・軍閥系)の後継筆頭株。
- アレクセイ・デュミン大統領補佐官:元大統領護衛官(ボディガード)出身で軍・治安機関から絶大な信頼を集める実力者。
- セルゲイ・ソビャーニン・モスクワ市長:首都モスクワの強固な経済基盤を差配するテクノクラート(官僚派)の代表格。
ロシア政治社会学の観点から見れば、強烈な個人崇拝とパターナリズム(父権的支配)に依存した政治体制は、トップの交代時に激しいエリート層の内部抗争を引き起こす構造的リスクを常に抱えています。