西田敏行『釣りバカ日誌』が遺した国民的遺産と名コンビの真実

西田敏行『釣りバカ日誌』が遺した国民的遺産と名コンビの真実

西田敏行『釣りバカ日誌』が遺した国民的遺産と名コンビの真実に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

『釣りバカ日誌』は、松竹のもう一つの看板シリーズであった『男はつらいよ』と並び、日本全国の美しい港町や大自然をスクリーンに映し出す「ご当地映画」の最高峰でもありました。全国各地の自治体からの熱烈な誘致を受け、北は北海道から南は沖縄、さらには海外ロケまで敢行されました。

シリーズ期・作品群主な舞台・ロケ地みち子さん役作品の特徴と興行価値初期(第1作〜第6作)
1988〜1993年
香川県高松、長崎県五島列島、静岡県伊豆、山形県酒田 ほか石田えり(初代)バブル期の猛烈な企業社会と対比させ、個人の幸福と釣りの悦楽をダイナミックに活写。石田えり版みち子さんの健康的な色香が話題に。中期(第7作〜第10作・SP)
1994〜1998年
福井県若狭、福島県いわき、鹿児島県奄美大島 ほか浅田美代子(2代目:第7作〜)浅田美代子の加入により、家庭劇としての温かみと安心感が大幅に向上。『男はつらいよ』終了に伴い松竹の年末年始興行の絶対的柱へ。後期(イレブン〜ファイナル)
2000〜2009年
沖縄県、高知県、石川県能登、北海道オホーツク ほか浅田美代子平成不況や環境問題など同時代の世相を反映。ゲスト俳優陣の豪華さとともに、円熟したスーさんとハマちゃんの家族愛を描く。
山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。