ノービス年代で優勝を果たし、将来の全日本ジュニア選手権進出も期待された佳子さまですが、学習院女子中等科へ進学した頃を境に公式戦から姿を消しました。なぜ将来有望視されたスケート競技から離れることになったのか、その背景には複合的な要因が存在します。
第1の理由は、皇族としての警備上の制約と周囲への配慮です。フィギュアスケートの本格的な強化には、毎日長時間のリンク貸し切りや遠征が不可欠となります。皇族がリンクを使用する際には、一般客の入場制限や警宮護衛官(SP)の配備が必要となり、他の選手や一般利用者への影響が極めて大きくなります。周囲に過度な負担をかけたくないというご意向が強く働いたと報じられています。
第2の理由は、新たな表現分野(ダンス)への情熱の移行です。佳子さまは中等科進学後、校内のダンス同好会や部活動に参加。スケートで培った類まれな体幹とリズム感をダンスへと昇華させ、ヒップホップやガールズダンスなどに熱中していきました。リンクという閉ざされた環境から、同級生たちと対等に汗を流せる部活動へのシフトは、思春期における自然な選択でした。