「日本各地で相次ぐ最近の大地震は一体なぜ多発しているのか?巨大地震の前兆や活断層との関連性とは何なのか」――この読者の最大の疑問に対する答えは、日本列島の地質学的宿命と、2011年以降続く地殻応力の不可逆的な変化にあります。
日本列島は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートという4つのプレートがひしめき合う世界的にも極めて稀な衝突地帯に位置しています。気象庁の発表速報や国土地理院のGPS(GEONET)地殻変動観測によれば、太平洋プレートは年間約8〜9センチメートル、フィリピン海プレートは年間約3〜5センチメートルのスピードで日本列島の下へ絶え間なく沈み込んでいます。
この沈み込みに伴い、陸側のプレートには莫大な圧縮エネルギー(歪み)が蓄積されます。限界に達した歪みが一気に解放されるのが「海溝型地震」であり、プレート内部や陸側の地殻表層に走る「内陸活断層」がその負荷に耐えかねてズレ動くのが「直下型地震」です。地震学者たちの共通認識として、2011年の超巨大地震によって列島東側の押さえつけが変化した結果、中央構造線断層帯やフォッサマグナ周辺をはじめ、列島内部の活断層にかかる力学バランスが大きく変動しました。現在頻発している地震は、単なる偶然の重なりではなく、数十年から100年単位で周期的に訪れる「地震活動期」の真っ只中にあることを示しています。