現在でこそ「ショートヘアの代名詞」として認知されているホラン千秋ですが、デビュー当時は胸元まで届くロングヘアでした。10代から芸能活動をスタートさせたものの、当時はオーディションを受けても落選が続き、目立った仕事に恵まれない下積み生活が長く続きました。当時の特番インタビューや回顧録において、彼女自身が「何をやっても埋もれてしまい、自分の強みが何なのか完全に見失っていた」と赤裸々に語っています。
転機が訪れたのは2011年、23歳のときでした。ドラマの役作りを理由に、それまで大切に伸ばしていた長い髪を約30センチ以上バッサリと切り落とす決断を下したのです。結果としてそのドラマの役柄自体は小さなものでしたが、髪を切った瞬間、埋もれていた端正な顔立ちと凛とした目力が一気に前面に押し出されることになりました。
髪型をショートに変えた直後から状況は激変します。バラエティ番組のゲスト出演やキャスターのオーディションで次々と声がかかるようになり、瞬く間にレギュラーを獲得。自らの外見を思い切って再定義したことが、ブレイクへの決定打となりました。社会心理学において、外見の刷新が個人の行動様式や周囲の評価を劇的に変える現象は「自己成就的予言」や「パーソナルリブランディング」として説明されますが、彼女の髪型遍歴はその教科書的な実例と言えます。