毛並み表現は多くの絵描きがぶつかる壁だが、一本一本を細かく描く必要はない。2026年のデジタルイラスト環境では、シルエットの「毛先」と「光の境目」だけに質感を集中させる手法が主流となっている。ベースカラーを塗った後、カスタムブラシで外輪郭にだけ微細な束感をつくるのがコツだ。
影の部分には環境光を含んだアンビエントオクルージョン(落ち影)を落とし込み、ハイライトには柔らかいデュアルブラッシングを施す。ウサギの柔らかい短毛と、キツネの密度あるフサフサした毛並み。明暗の境界線(ターミネーターライン)に質感を入れるだけで、驚くほどのリアルな質感が立ち上がる。