シングル曲やタイアップ曲の陰に隠れがちですが、ミセスのディープな音楽性はアルバム曲やカップリングにこそ色濃く凝縮されています。長年のコアファンが「これぞミセスの真骨頂」と推す隠れた名曲と、ライブ現場を沸かせる定番曲を深掘りします。
知る人ぞ知る「隠れた神曲」5選
- 『我逢人(がほうじん)』(2015年):
1stミニアルバム『Variety』収録。禅語に由来する「人と人との出逢いの尊さ」を歌いながら、「傷つきながら生きる他者」への無償の敬意を鳴らす。初期ミセスの精神的支柱とも言える重要曲。 - 『パブリック』(2016年):
1stフルアルバム『TWELVE』収録。人間の愚かさやエゴイズム、残酷さを冷徹に観察しつつ、「それでも人間を愛したい」ともがく大森元貴の死生観が最もストレートに表現された屈指のロックナンバー。 - 『フロリジナル』(2022年):
香りのプロジェクトと連動して制作された、フェーズ2屈指の音響的傑作。言葉の響きを重視したアンビエントなポップスであり、空間オーディオで聴くことで大森の緻密な音響構築の妙を堪能できる。 - 『Conflict』(2016年):
アルバム『TWELVE』のラストを飾るナンバー。「自分自身の内なる対立」を包み隠さず吐き出しており、大森が抱える創作の苦悩と原動力の根底に触れられる楽曲。 - 『attitude』(2019年):
4thアルバムの表題曲。「書き殴った言葉を笑って」「キャッチーなメロディに毒を隠した」と自虐的に歌うメタ的な歌詞が特徴。ポップスターとして生きる自覚と覚悟が刻まれている。
【現場目線】ライブ定番曲詳細まとめ
スタジアムやアリーナの大規模公演において、会場全体が地鳴りのような熱狂に包まれるライブ定番曲も押さえておきたいところです。
インディーズ時代からのアンセム『StaRt』は、ライブの口火を切るオープニングや本編終盤に演奏されることが多く、藤澤涼架のキーボードリフとともに観客が一斉にジャンプする光景は圧巻です。また、『Speaking』や『VIP』ではコール&レスポンスと手拍子が巻き起こり、スタジアムの隅々まで熱量が伝播します。さらに、フェーズ2のライブではダンサーチームを従えた『Loneliness』など、重厚なEDM/ロックサウンドで魅せるダークな一面も会場のボルテージを最高潮へ引き上げます。