2020年1月の東京地裁における有罪判決から歳月が流れ、国母和宏は4年間の執行猶予期間を満了しました。2026年現在、彼は派手な表舞台やテレビメディアから意図的に距離を置き、生まれ故郷である北海道の雪山を拠点に、プロスノーボーダーとしての表現活動を極めてストイックに続けています。
彼が主戦場としているのは、整備されたゲレンデや五輪のようなハーフパイプのコンテスト会場ではありません。雪崩の危険と隣り合わせの未開峰をスノーモービルやヘリコプターで攻める「バックカントリー・フリーライディング」の世界です。彼がドロップする斜面は、斜度40度を超える急峻なクリフ(崖)や原生林の合間であり、一瞬のミスが死に直結する過酷な現場に身を置き続けています。
逮捕後、一時的に大手一般企業との契約は解消されたものの、コアなスノーボードカルチャーを牽引するグローバルギアブランドとの関係は現在も強固です。彼が長年乗り続けるスノーボードブランドCAPiTA(キャピタ)では、シグネチャーモデルである「KAZU KOKUBO PRO」シリーズの開発と販売が継続されており、毎シーズン世界中のコアなスノーボーダーから絶大な支持を集めています。
また、彼自身の制作クルーや海外の著名なフィルムプロダクションとともに、ハイスピードかつ美しい空中姿勢(スタイル)を記録したフルパート映像の制作を淡々と継続。国内外の映像フェスティバルや専門プラットフォームにおいて、40歳を手前にしてもなお進化し続けるその滑走スキルは、業界関係者から「雪上の芸術」として極めて高い熱量で迎えられています。