Q1:アセクシャルは自分で性処理(自慰行為)も一切行わないのですか?
A1:自慰行為の有無は人それぞれです。アセクシャルの定義は「他者に対して性的な惹かれを抱かないこと」であり、自身の身体的な生理現象としての性欲解消や睡眠欲に近い感覚で自慰を行う当事者は珍しくありません。他方で、性的な刺激そのものに強い嫌悪感(セックス・レパルシブ)を覚える当事者も存在します。
Q2:好きな人ができたことがあれば、アセクシャルではありませんか?
A2:好意の種類によります。相手を人として尊敬している、あるいはロマンティックな意味で「一緒にいたい(恋愛感情)」と感じていても、そこに性的な接触への欲求が伴わないのであれば、広義のアセクシャル(ノンセクシャル)に該当します。また、強い信頼関係を結んだ相手にのみ稀に性的魅力を感じる「デミセクシャル」という類型もあります。
Q3:性欲がないことを病院で相談・治療する必要はありますか?
A3:本人が日常生活に強い苦痛を感じておらず、心身ともに平穏であれば医療機関を受診する必要はありません。性的指向は治療すべき病気ではないからです。ただし、「以前は旺盛だった性欲が急激に喪失し、強い倦怠感や気分の落ち込みを伴う」という場合は、内分泌系疾患やうつ病などの兆候である可能性があるため、心療内科や婦人科・泌尿器科への相談が推奨されます。
Q4:パートナーにアセクシャルであることをどう伝えるべきですか?
A4:関係性が深まる前の段階で、専門用語を並べるよりも具体的な行動の可否を伝えるのが現実的です。「あなたを大切に思っているが、キスや性行為といった身体的スキンシップには心理的ハードルがある」「どのような距離感であれば互いに居心地が良いか」を言語化し、相手の同意と価値観を擦り合わせる対話が必要です。