あまりのクオリティの高さから、ネット上では時折「プロのゴーストライターが書いているのではないか」「事前に夏井先生からヒントをもらっているやらせではないか」という邪推が囁かれることがあります。しかし、現場の取材データや出演者自身の手記・インタビューから浮かび上がるのは、完全に自力で生み出される極限の創作現場です。
出演者たちは収録の数週間前にお題(写真1枚)を渡され、歳時記や国語辞典を片手に何十句、何百句もの推敲を重ねています。千賀健永氏や犬山紙子氏らはインタビューで「移動中もロケ中もお題の写真が頭から離れず、寝言で季語を呟くほど追い詰められる」と語っており、その苦悶のプロセスこそが本物の名句を生み出しています。
また、夏井いつき先生側も、誰がどの句を詠んだのかを事前に一切知らされない「完全ブラインド審査」を徹底しています。名人の句であっても駄作であれば容赦なく酷評し、初登場のタレントであっても傑作であれば満点を出すという厳格な公平性こそが、10年以上にわたり視聴者の信頼を維持している決定的な要因です。