甲子園のアルプススタンドを埋め尽くす大応援団と、ブラスバンドが奏でる重厚な応援歌。テレビ画面越しにNHK高校野球中継を観戦するファンにとっても、この学校のユニフォームは特別な感情を呼び起こす。泥臭く、ひたむきにボールに食らいつく姿は、世代を超えて多くのファンの胸を打ってきた。
だが、今の選手たちに古豪という言葉への甘えはない。伝統の重圧をエネルギーに変え、グラウンド上では誰よりもアグレッシブに振る舞う。「自分たちの代で新しい歴史を作る」という強い気概が、ピンチの場面で見せる研ぎ澄まされた集中力に直結している。一球に対する執念が、画面越しにも熱量として伝わってくる。