ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は連日、欧米諸国に対して「量的優位を覆すためのドローン供与と対空防衛システムの強化」を切実に訴え続けている。従来の対空ミサイルは一発あたり数千万円から数億円。一方、襲い来る攻撃型無人機は一機あたり数十万円に過ぎない。この圧倒的なコスト非対称性が、支援を継続するNATO(北大西洋条約機構)加盟国を苦しめている。
NATO高官は「高価なミサイルで安価な無人機を撃ち落とす消耗戦は、経済的に持続不能だ」と焦りを隠さない。東欧諸国の国境付近では、領空侵犯を試みる未知の小型機に対する警戒レベルが過去最高水準に引き上げられた。従来の防衛ドクトリンは崩壊し、同盟全体での戦略再構築が急務となっている。